「……」
誰も信じてくれなかったのに、ナスカは少し見ただけのバースを信じてくれた。
「貴女は神人になって、世界を救いなさい。そして、貴女の無実を証明しなさい」
「そんなの、証明出来るのか…」
「出来るわよ。貴女が世界を救えば、皆バースを認めてくれる」
「……」
黙り込むバースの頭に、ナスカが優しく手を置いた。
「頑張ろうバース」
手の温かさも、ナスカの笑顔も、先生と重なる。
先生との思い出が次々と溢れ消えていく。
バースの頬を涙が伝う。