「何？」
ナスカはバースから手を離し、神剣をしまう。
「私は守る事が出来なかった。だから、貴女に私の意志を継いで欲しい」
それを聞き、バースは腕を横に降る。
「ふざけんな！何で私がそんな事を。私は魔国だけを滅ぼす！」
「それじゃあ神人じゃない。魔国を滅ぼすよりも、神人は世界を守らなくちゃならない。貴女のように、悲しむ犠牲者を出さない為に。それに、貴女は自分の教師を殺してないのでしょう？」
「！」
何で分かる？ナスカは現場を見てないのに。皆はバースが殺したと思ってるのに。
「分かるわよ。貴女があの教師を殺すとは思えない。貴女はあの教師をとても信頼していたから」