「カハッ!」
息を漏らしバースは後ろに飛ばされる。すぐに立ち上がろうとしたが、ナスカに神剣の切っ先を向けられ動きを止められた。
「クッ…」
うめくバースにナスカが口を開く。
「貴女がここに飛び込んで来る少し前、キンブリットの学校から連絡があった。教師が六名殺害されたと」
「だったら何だ。ああ、私が殺した。私が皆殺したよ!」
叫ぶバースをナスカは静かに見つめ続ける。
「教師を殺す前に、バースが教会に連絡して来ていた事も分かった。それは私達の責任。だから貴女に罪を被せないよう言っておいた」