本当にバースが殺したのなら戻って来るはずがない。
それに、バースが大好きな先生を殺すはずがない。
「バースは先生を殺していません」
はっきりと言ったルナに、学長と来た教師が声を荒げる。
「ルナ!犯罪者を庇うとどうなっているか分かってるんですか!」
「分かっています」
でも先生を殺したのはバースじゃない。バースには殺す理由がない。
「ルナ、もう一度聞きます。貴女達の教師を殺したのは、バースですね」
「違います」
「ルナ!」
何度聞かれたって同じだ。私はバースを信じる。