歩き出すバースを止めようとするが、身体が恐怖で動かない。
「バース!バース!」
そしてバースの姿が見えなくなった。
「バース…」
一人残されたルナに、足音が近付いて来る。
「学長…」
学校の最高責任者。学長は後ろに二人の教師を連れルナに近付く。
「これを殺ったのはバースですか?」
一瞬ルナは答に詰まった。でも嘘をついてもすぐにバレるだろう。
「はい…バースです」
「あの教師を殺したのもバースですね」
学長が先生を指差す。ルナはバースの泣いた姿を思い出す。