振り返ったバースは相手を見て、珍しく驚愕の表情を見せた。
「ルナ!?何でお前が!?」
ルナも買い物をしていたのか、両手には買い物袋を持っていた。ルナは嫌味っぽく笑い、
「何って買い物よ。休日だもん。それより、バースこそ何してるの?先生もいるようだけど」
先生の方を見ながら言った。こんな時に会いたくなかった。バースは苛立たしく頭を掻く。
「先生に付き合わされたんだ。仕方なくだよ」
「仕方なくねぇ」
この笑みが気に食わない。