「そっか、そうだったんだ。」
不思議と涙わ出なかった。
きっと、隆哉の前で、体中の涙を全部流しちゃったから。


「でも、後悔わしないけど、やっぱりもう少し生きていたかったな…」

ぽろっ、とそんな言葉が出てきた。

「なつみ、そんなこと思ったの?」


「うん、まぁね。」


「それってさ、すごい良いことじゃん!!
だって、なつみわ人生を楽しめたってことでしょ?」

人生を楽しめた?


うん、そうかも。あたしわ人生をいっぱい楽しめた。
思ったことを全て口に出すことが出来た。


あたしの15年間わ無駄じゃなかった。