「君、名前わ?」

そうわ思っても突然口になんて出せない。
だからさりげなく名前を聞いてみた。
天使だったら、アルディスとかオリゲルトとか…きっとそんな名前。


「名前?なんだったけ?確かね、カタジーナ」


カタジーナ…

間違いない、きっとこの子わ天使。


でもどうして?あたしわもう死んでるはず……




あぁ、そっか。

あたしを天国に運んでくれるんだな、きっと。


「ねぇねぇところで、君の名前わなつみでしょ?」

突然天使わあたしの名前を口に出した。
「えっうん。」


「なつみわね、今後悔してることがひとつあるでしょ?」


後悔してること…

そんなの決まってる。
隆哉に相いを伝えられなかった、それだけ。

「あるよ。」
あたしがそう言うと天使…カタジーナわにっこり笑った。
すごい…天使の微笑みだ。