「だって、だって、えっどうすればいいの?」



そう言ってる間にも、隆哉とあたしの距離が近づいていく。


少し下を向きながら、右手を頭において歩いてくる隆哉を見ると、こんな時でさえ、かっこよすぎて見とれてしまう。


「あたし、教室戻るからね~」


「あっ、まっ…」

“待って”も言い終わらないうちに愛莉わ帰ってしまった。


残されたのわ、あたしと隆哉の2人だけ。


2人だけ。



あたしと隆哉の間か1メートルくらいになったら、隆哉わ足を止めて、少し顔をあげた。



「よぉ」