一体何。
一体何なの。
いきなり現れたかと思ったらまた急に去って行くし。
名前さえ解らなかったし。
……――だけど。
そんな騒がしい出会いが、私と彼・喬木 雪哉(たかぎ ゆきや)の運命の交差点、だったんだ。
次の日から私は、彼の正体……と言うか、名前が気になって、休みと言う休み時間は全て校舎を歩き回るようになった。
あれだけ綺麗な容姿だもの。
きっと女子が群がっていてすぐに見つかるに決まってる、と最初の頃は思っていたけれどそんな集団なんて全く目にしないし。
一度見たら、中々忘れることの出来ないあの綺麗な顔さえも、暫くの間、私は自分で見つけ出すことが出来ずにいた。
「……はぁ……」
あれだけ必死に。
一生懸命探してるって言うのに全然見つからないのは何で!?
心の中でそう思いながら、私はまたお気に入りの屋上へとやってきた。
「やっほー、愛しのソファーちゃん♪」
あの日から時間があるときはふらりとやってきては少しずつ丁寧に拭いていった愛しい存在は、今では見違えるほど綺麗になっていて。
私は勢い良く、そのソファーに体を沈めた。
一体何なの。
いきなり現れたかと思ったらまた急に去って行くし。
名前さえ解らなかったし。
……――だけど。
そんな騒がしい出会いが、私と彼・喬木 雪哉(たかぎ ゆきや)の運命の交差点、だったんだ。
次の日から私は、彼の正体……と言うか、名前が気になって、休みと言う休み時間は全て校舎を歩き回るようになった。
あれだけ綺麗な容姿だもの。
きっと女子が群がっていてすぐに見つかるに決まってる、と最初の頃は思っていたけれどそんな集団なんて全く目にしないし。
一度見たら、中々忘れることの出来ないあの綺麗な顔さえも、暫くの間、私は自分で見つけ出すことが出来ずにいた。
「……はぁ……」
あれだけ必死に。
一生懸命探してるって言うのに全然見つからないのは何で!?
心の中でそう思いながら、私はまたお気に入りの屋上へとやってきた。
「やっほー、愛しのソファーちゃん♪」
あの日から時間があるときはふらりとやってきては少しずつ丁寧に拭いていった愛しい存在は、今では見違えるほど綺麗になっていて。
私は勢い良く、そのソファーに体を沈めた。