「え…えぇ、そうです…。ごめんなさいね、桜ちゃん、稔君。あなた達が屋上にいるなんて…。本当にごめんなさい。」
気まずそうに話す吉永。そのいきさつを竹下春夫が詳しく説明する。
「吉永先生は花火をあげる担当だったんだ。だから、中庭で時間どおりに花火に火をつけるはずだったんだが…、どういう訳か、吉永先生は花火ではなく、中庭の植木に火をつけたんだよ。」
稔は火事の後すぐに現場を見に行った。あの時の情景からして花火担当に強く疑念を抱いていたことを思い出す。吉永が花火の担当であったことに驚き、吉永に対する疑念が胸に宿った。
だが、吉永は反論した。
「ち…違います!別に、植木に火をつけようと思ってつけたわけじゃありません!それに、まだ花火に火をつけていないときだったんです。…だけど…。」
「だけど、植木には火をつけてしまったんだろう?同じことでなないか。」
沈黙が続く。
竹下春夫の態度を見かねた宮城が口を挟む。
気まずそうに話す吉永。そのいきさつを竹下春夫が詳しく説明する。
「吉永先生は花火をあげる担当だったんだ。だから、中庭で時間どおりに花火に火をつけるはずだったんだが…、どういう訳か、吉永先生は花火ではなく、中庭の植木に火をつけたんだよ。」
稔は火事の後すぐに現場を見に行った。あの時の情景からして花火担当に強く疑念を抱いていたことを思い出す。吉永が花火の担当であったことに驚き、吉永に対する疑念が胸に宿った。
だが、吉永は反論した。
「ち…違います!別に、植木に火をつけようと思ってつけたわけじゃありません!それに、まだ花火に火をつけていないときだったんです。…だけど…。」
「だけど、植木には火をつけてしまったんだろう?同じことでなないか。」
沈黙が続く。
竹下春夫の態度を見かねた宮城が口を挟む。