「かっちゃんは、俺の叔父だよ…って、あれ?言ってなかったっけ?」 「え!知らなかった。ふぅん。おじさんなんだ。」 岸和田和也と稔が特別親しかったのはそのせいなのかと桜は納得していた。 「あー!あったあった!これだ、サンキュ、桜。」 桜が開けた段ボールの中に入っていた手帳に、パスワードを書いた紙が挟まっていたようだ。 すると、ドアのベルが鳴った。 稔の母親からの小包だった。