「桜!?大丈夫か?どうした?おい!」


 圭が桜に声をかける。



「.....わかんない....。急激に頭が痛くなって......。なんか突然知らない情景が頭に浮かんで........。」



 そして稔ははっとした。



「…桜、もしかしてそれって昔のこと少し思い出したんじゃ....?」

 

 桜はよろよろと立ちあがって首を傾げた。


「どんな情景だった?大体でいいから、説明してみろよ。」



 稔は桜を支えながら聞いた。