「あ、カノ……」

アキと目が合ったけど
構うことなく私はアキと斎藤さんの間に入った。

「丁度いいわ。あんた、ハルと別れなさいよ。スッゴい目障りなのよあんた。」

「断る、って言ったら?」

「はぁ?!洋子はね!ずっとハルが好きだったのよ?!」

「だから?ってかなんでそれをあなたが言ってんの?そんなん、洋子ってコが直接言いに来なさいよ。」

「それは、私が洋子の友達だからよ!!」

「友達?友達なら、背中を押しなさいよ。なにしゃしゃり出てんの?洋子さん。」


「な、なによ!」

「泣けばなんとかなるって思ってる?しかも、さっきあなた言ってたよね?私はアサキだから諦めたって。その程度の気持ちでアサキに八つ当たりすんのやめてくれる?」


「あんたねぇ〜言わせておけば…」

「外野は黙ってて。
洋子さん、もし本当に春哉が好きなら私から奪いなさい。」

「………………は?」

「こんな、八つ当たりする暇があるなら、もっと自分を磨けばいいよ。ね?」

「はぁ………」

「あ、それと、外野さん。」

バシッ!!

私は斎藤さんの頬を平手打ちした。


「アサキ、叩いたお返し。
行こ!アサキ。」


「あ、うん。洋子!!ゴメンね!」


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「お待たせ。」

「え、ハル、居たの?!」

「いたよ。
ってか、女って怖い…」

「洋子さんは悪くないからね。」

「カノ……って、大丈夫?!」


「あ、腰抜けたみたい…。」

「まったくもう(苦笑)
ほら、掴まって!!
それと、ありがとう!」


「アキ…………。」


「おい、俺の存在忘れんな。」


「「あら、居たの?(笑)」」


「居るよ!!!」







文化祭の後、
斎藤さんとアキの仲は悪くなったけど洋子さんが斎藤さんといることは少なくなった。