「なんかあったんか?

俺のことさけとらん?

なんで練習見にこんの?

なんで一緒帰らんの?」

先輩は必死だった。

私はなにもいえず

黙り込み

その場に立ちすくんでいた。


「なんで黙っとるん?

答えてやっ。」


先輩に嫌われたら

どーしよ?

そんな思いが

私の頭の中で

ぐるぐる

うずまいていた。


「ふえっ…ぇ…えーん…」

私は泣き出して

しまっていた。


先輩はびっくりした

表情で私に

話しかけていた。

「えっ?

ごめん!!

俺なんかしたか?」

必死な先輩の姿を

見て私は

ちょっと嬉しかった。