「どしたん?」

先輩が聞いてくる。

やっぱり私は

顔にすぐ出るんや。


「なにもないです…」

そう言う私に

「笑顔の美樹ちゃん

のほうがかわいいよ。」

先輩は言ってきた。


そして私は

自分のほっぺに

なにか熱いものを

感じた。


次の瞬間それが

何だったか

わかった。


先輩の方を見ると

先輩の唇が

私の唇に

重なった。


さっきほっぺに感じた

熱いものは唇だったと。