確信とともに、とんでもない羞恥があたしを襲う。


……あたしは、バカだ。


「…っは。それ本気なん?」


学園祭の賑やかな雰囲気とは、明らかに違うあたし達。


ここにいてはいけない…。

場違いの人間だ。



「……ッ」

なっちゃんの問いかけに、返事すらもできない。


…今。

自分の気持ちさえも、複雑でよく分からない。


「…それが、本気なのなら…」


なっちゃんが珍しく、あたしの瞳を見た。


そして……


「おい!央ぁ!」

………へっ!?


今、明らかにあたしの耳元に届いたのはなっちゃんではない。


紛れも無く…、陸の声だ。


あたしとなっちゃん、そして健は陸がいる方向へ顔を向けた。


「おい、央!お前、まだ休憩じゃないだろ!?柊怒らせんなよ!俺が怒られたんだよ!」


珍しく、陸があたしに本気でお説教。


「せっかく俺が純に頼んで、休憩一緒にさせてもらったのに…ッ」



陸があたしの隣にいるなっちゃんに視線を向けると、言葉に躓いたようだった。



陸と目があったなっちゃんは、舌打ちをした。


……えっ?

どういう事?