キミが愛し過ぎて、自分が壊れてしまいそうな時、




ボクはこうして無防備なキミの柔らかい髪を何度も撫でる。




昔、まだ小さなタカラモノだったキミにしてあげたみたいに……




キミは落ち着くって言ったけど、




ホントに落ち着いたのはボクの方




何度と無く壊れて、壊しそうになるボクを落ち着ける唯一の方法




でも、




ホントはいっそ、




壊れてしまいたい





穏やかに眠るキミの寝顔が、




ボクのキライなキミの泣き顔になろうと、




キミを狂おしい程に抱きたい




閉じ込めて、ボクだけに笑うホンモノのタカラモノにしてしまいたい




だから、ボクは壊してしまいたい




キラキラ光るタカラモノを、




手に入れる為に……