大貴は背を向けたまま溜息をつく。 振り返ると 「ちょっと持ってろ」 そう言ってあたしに鉢を持たせた。 大貴はそのまま花や鉢を細かくチェックした。 「変なもんはついてなさそうだな」 「変なもん?」 「盗聴器とか」 (心配し過ぎなんじゃ……) 「飾っとけ。後で土の中も調べるから」 「……ありがと」