「カナちゃん…?


カナちゃん…は、高校に入って初めてできた…
私の大切な友達なのに…


お願い…カナちゃん
ダメだよ…同じ過ちを
繰り返しちゃ」


カナちゃんは黙って唇を噛み、木刀を握り直す


そして…ポツリと言った


「私は…一度も
友達だなんて…


思ったことなかったよ」


…もう


言葉が見つからなかった


傷付く…というより
そこまでカナちゃんを
追い詰めた境遇を
憎みたかった


私…クラスで誰も
話してくれなかった時


カナちゃんが仲良くしてくれて本当に嬉しかったそれが…こんな形でめちゃくちゃになるなんて


カナちゃんが、怖い顔
のまま近づいてくる


咲妃さんは相変わらず、悲壮な顔つきのまま黙
ってこっちを見ていた


だ…誰か助けて