私を見つめる
優羽吾くんの目は


さっきの冷たい感じとは違って、前から私が
知っている…とっても
優しい瞳に見えた


彼の瞳に私が映る


大好きな彼と寄り添ってるのに、幸せの絶頂じゃなく、今から最悪の
事態が起こるんだ


「2年前もね、こうやって咲妃をぶっ叩いたんだ


このコト誰かに言ったら次は優羽吾を潰すからって言ったら、咲妃は大人しく殴られてたけどね」


カナちゃんは、とても
嬉しそうに話してる


あぁ、これが私の友達…カナちゃんの本音なの?


「みう、優羽吾が
好きなんだよね?


だったら優羽吾の為に
黙って殴られたら?」


カナちゃんの手にした
木刀の先には、釘のようなものがたくさん打ち
つけられていた


見ただけで、ゾッとする