恐る恐る聞く私の声なんて届いてないみたいで、カナちゃんは無反応だ


「優羽吾…
みう、押さえてて」


わっ、私から!?


どうしよう、怖すぎる…


何か喋ろうと思ったん
だけど、恐怖で声が出
なくなってしまっていた


優羽吾くんが黙って
私に近づいてくる


声が出ず、ただただ優羽吾くんを必死で見つめる


さっきまで庇って
くれていた咲妃さんは


動こうとすれば動ける
けど、私たちの方をじっと見たまま、その場から一歩も動かなかった