「だめだよ、アリス。ただ寝てるだけじゃ、ずっと目覚められないの。いいから着いてきて!」 そういうとうーちゃんは、何も無い砂をひたすら走り始めた。 なんだか、わけのわからない夢を見ているらしい。 ……でもこの際、夢なんだから、楽しんでやろうか。 ちょっとした悪戯心のようなものが芽生えて、 私は水先案内…… というより、夢先案内のウサギの後を追った。