「お待たせしました。」
数十分後、
そうめんが運ばれてきた。
「いっただきまぁす♪」
一気にずずっと、お母さんがそうめんを食べた。
よほどお腹が空いていたみたいだ。
「ん〜っやっぱり夏はこれよねぇ♪」
なんて言いながら、軽くそうめんをたいらげてしまっている。
あたし達の分は……?
「そういえば智くん。千恵子さん、もうすぐ迎えにくるわよ〜。」
「あ、はい。わかりました………」
智は一瞬、
寂しそうな顔をした。
「智ー!迎えに来たわよー!」
だけど
あたし、寂しくなんかないよ?
「おう!
じゃあな、あかね!」
だって、ぎゅっと抱き締められたあの時
あなたが耳元で囁いたから。
「うんっまたねっ!」
―また会いにくるよ。
次会うときは
7日間なんかじゃなくて
一生一緒だからな…?―
「「次会うときは、一生一緒だからねっ!!」」
完.