こんなバカとも、あと2日した一緒に居れねぇのか……
そう思うと、寂しさが込み上げてきた。
今すぐあかねを抱き締めたい。
気持ちを押さえられず、あかねの肩に手を回そうとした。
そのとき、
「あ、あか、ね?」
あかねが俺に雪崩れ込むように、抱きついてきた。
「ちょっとだけでいいから………こうさせて…?」
小さく、震えた声であかねが言った。
きっと、泣いているんだろう。
こんな不意討ちありかよ………っ
あかねの心臓の鼓動が伝わってくる。
それに合わせて、俺の心臓の鼓動も、早さを増す。
………金曜日、断ろう。
このとき、決断した。
そして
金曜日伝えよう、と
決めた。
―――あかねに
“好きです”
と―――…