二人はアクセサリー屋さんを出た。
「あっ智!!!あの店行こっ!!!」
私が指さしたのは、今流行りのものが立ち並ぶ雑貨屋さん。
「え〜、俺あんな店入りたくない。」
「そんなこと言ったら、お店に失礼でしょっ!!」
「はーい、すんません…」
そんな会話を交わしながら、雑貨屋に入った。
私はすぐにあるものが売ってある所に行った。
智をちら見しながら、どれが似合うかな―なんて考えながら。
――数分後
「おまたせーっ♪」
「ほんとおまたせだよ。」
「ちょ、ひどくない?まぁいいや。智、目ぇつぶって?」
「はぁ?やだ。」
「いいからっ!!」
そう言うと、智はおとなしく目をつぶった。
「じゃあ手出して?」
「ほらよ。」
――スッ
「ん、やっぱ似合うね♪あ、目開けていいよ!!」
「んだこれ?指輪?」
「そ♪智に似合うかなと思って☆ネックレスのお返し。」
智にぴったりマッチしているのは
ドクロの指輪。
「んまぁ…いいんじゃね?ありがとよ。」
そう言って、私の頭をくしゃくしゃした。
その手が、あまりに大きすぎて
私の心まで、包んでいくような感覚だった。