商店街は私の家から、歩いて10分のところにある。
「あかね、あの店行かね?」
智が指さした先は、アクセサリー屋さん。
へぇ〜、アクセサリーとか買うんだ。
ちょっとこ洒落た店内に入ると、今流行りの音楽が流れている。
思わず口ずさんでしまいそう。
「探し物ですか?」
笑顔が素敵な店員さんが話しかけてきた。
「あっいえ、私じゃなくてこいつが………ってあれ?」
いつの間にかいなくなってた………
さっきまでずっと
手握ってたのに……
って…………
さっきまで手……
なんか考えるだけで、顔が熱い………
「おーいあかね!!!ちょっと来い!!!」
智の呼ぶ声で我に帰った。
「あっはーい!!!今行く!」
急ぎ足で智のもとに向かった。
「ん。これ、お前にやる。」
そう言って智が私に差し出したのは、
「ネックレス……?」
「そ。まぁ、思い出の品ってとこかな。」
それはまさに、私好みのネックレスだった。
ちょ、めっちゃかわいいんですけど!!!!
「ありがとぉ〜っ♪大事にするねっ!!!」
満面の笑みで智に言った。
「お、おう。」
智はすぐにそっぽを向いてしまった。
智からプレゼント貰えるなんて
なんか嬉しいなっ♪
そんな気持ちで
一杯だった。