「大丈夫?」

「うん… 晶、ありがとう」

「なんかされたら、あたしにまた言うんだよ、友哉」

「うん」

晶は友哉の涙をふいてやった。

「さぁ、お家まで送ってってあげるよ」

「晶は? 帰らないの?」

「帰るよ、友哉を送った後にね」

晶はニコッと笑った。