『晶、これあげる』

『え?』

『魔法の石だよ。晶の願い事なんでも叶えてくれるよ』

『ほんと?』

『うん、お母さんが言ってたからほんとだよ』


築山のトンネルの中で。


友哉と晶はいつまでもその石を眺めていた。