放課後、ユウスケが少し帰りに用事があるというので図書室で待つことにした。


「あっ。」


ユウ先輩がいる。


もう一度お礼を言おう。


そう言って私は近づいた。


「ユウ先輩?」


「あっ。」


驚いたように私を見る。


「先輩、栞ありがとうございました。」


「いいえ。」


「本当に見付かったのが嬉しくて。」


「ねぇ、もう一度栞を見せて?」


「いいですよ?」


私は栞を見せた。