唯は黙って泣き続けるあたしの背中をさすってくれていた

「…明日も学校きなよ…」

「ん…ありがとう…じゃあね」

家に帰ってきてからもずっと啜り泣いていた

朝になった
気が重いけど学校にいかなきゃ…

学校に着いた。

達希は窓際の席でぼーっとしている

いつもなら和也や友達とじゃれあってるのに…

あたしも席について黙っていた

唯と和也が話している…

「ねぇ達希って美沙のこと好きなんじゃないの?」

「俺もそう思ってた…表情見ればなんとなくわかるし…好きなんだと思うけど…」

「じゃあなんで!?」

「俺だって知りたいよ」

達希と和也は中学からの親友だ

和也は達希が美沙を振った理由はなにかあるなと思っていた

「達希!どうしたんだ?元気ないな」

「俺…美沙を振った…」

「…理由は?」

「お前だって薄々気付いてるだろ」

達希には辛い<過去>があった…