それから月日は流れ一年が終わろうとしていた

和也と唯は相変わらずラブラブだけど達希と美沙には何の変化もなく、もどかしい気持ちでいっぱいだった

あたしは進級を賭けるテストのため放課後は唯に勉強を教えてもらっていた


「だからXが16になってYが21になるの、わかる?」

「…ん〜………」

「人が真面目に教えてるときに寝るなーーー!」

「ふぇっ!あっはぁい!すみましぇん」

「ねぼけてんなーーー!」

パコーン!

唯は学級日誌で頭をはたいた



「痛そ〜だな…」

達希だ

達希は部活が終わり教室に忘れ物をとりにきたところだ

しかし美沙と話せていないため教室に入るのをためらっていた




「達希と一緒に進級できなくてもいいわけ!?」

「やだぁ〜!絶対がんばる!」

「進級…し…たい…もん…達希と…離れた…く…ない…」

美沙は泣き出してしまった

「あ〜わかったわかった!とりあえず泣き止んで!ね!うちがちゃんと教えるからさ!」




達希は驚いていた

「まだ俺のこと好きでいてくれたのか…こんな俺を…」