恋心 ~大切な気持ち~

『…彼の名字は荻窪??
じゃあ美希の名字は
そのまま?』

あたしが聞くと


『うん(笑)だって周りに
夫婦だってバレるじゃん↑
カップルなら良いけど
夫婦なのはあんまバレたくないし(*^m^*)
だから名字はそのままで
入学したの(^^*)/
まぁ梢には教えちゃったケド(笑)』

と美希。


『秘密にしとくよ(笑)』

あたしは言って
二人で笑っていると、



『美希↑これ忘れもん!』

と後ろから声がした。



『あ!剣↑↑
ごめんごめん(笑)
ありがとぉ。』

そう言って
美希はケータイを
受け取った。


『私、忘れっぽくって
すぐ家にケータイとか
置いてきちゃうんだよねぇ(笑)』

そう言って
あたしに舌を
出して見せた。



『あれが、ダン…
いや剣くん?』

あたしが聞くと


『うん(*^^*)』

と美希がこたえた。


少しだけ離れたところに
座った剣くんと美希を
幸せそうだなぁ-と
交互に見ていると

剣くんと
仲良く話してるのが

愁だという事に
気付いた。



目が合って
慌ててそらすと

美希が

『どうしたぁ??』

と心配そうに
話しかけてきた。


『あっ…い…いや…〃〃
何でもないよ↑↑
ただ美希たちが
幸せそうで良いなぁ-
って思って
二人を交互に
見てただけ(笑)』

あたしが言うと


『そっかぁ(^-^)
なら良かったぁ!!
あ!そうそう↑
そういえば梢は
好きな人とか
彼氏いないの??笑』

美希が聞いてきた。


『う~ん〃〃
好きな人っていうか
気になる人ならいるけど
かなり遠い感じ(笑)』

あたしは
ぎこちなくこたえた。


すると
『やっぱ皆、
恋してるねぇ↑』

と美希。


『ハハハ(笑)』

と笑いながら
愁をチラッと見ると
また楽しそうに
剣くんと
話をしていた。



学校から帰って
朱梨と近所の
公園で会った。


『あの入学式に
会った人とはどう??
話しかけてくれたぁ?』

朱梨が聞いてきた。


『全く話してないよぉ↓』

あたしが言うと


『あと1日じゃん。
明日挨拶くらい
しなよぉ↑↑』

と朱梨。



『話したいけど
いつも友達といるし
いろんな女の子から
話かけられてる
からさぁ-…。』

あたしが言うと


『なら、メールしなよ(*^^*)
メールなら他人は
関係ないし↑』

と朱梨。


『そっか!……でも
話す事なぁ-い f^_^;』

あたしは言った。



『なんか話題作るとか↑』

と朱梨が言ったので


『じゃあ、明日
話せなかったら
話題考えるわ!』

あたしは言った。



朱梨は
あたしのために
いろいろ考えてくれる。


あたしは

朱梨が友達で良かった

心からそう思った。





スクーリングの最終日。

よく考えてみると
スクーリングが始まった日から
次の日も
また次の日も
あたしは
美希と一緒にいた。

美希は
あたしにとって
大学の中で一番
気が合う友達になった。



『梢ぇ-!なんかさぁ-
梢と会ったのって
たった1週間前なのに
1週間前に会ったとは
思えないね(笑)
そういえば、今日で
スクーリングも最後だし
打ち上げって事で
どっか行かない??』

美希が言ってきた。

あたしは

そういえばもう
1週間たっちゃったんだ…
結局あれから愁とは
話せなかったなぁ…(笑)
やっぱダメだね↓

そう考えながら


『うん!良いよ↑↑
確かにたった1週間前に
会ったとは
思えないよねぇ(笑)
でも、剣くんと一緒に
いなくて良いのぉ??』


と聞いた。


すると美希は

『あぁ-!今日は
皆でワイワイやろうかと
思ってるから
剣も一緒だよ↑↑
そういえば
他にも友達いるけど
大丈夫だったぁ??』

と聞き返して来た。


『そっかぁ↑
全然大丈夫だよ(笑)』

あたしはこたえた。



1週間たっちゃったし
普段は
あんま騒がないけど
今日は皆で騒いで
忘れるしかないなぁ(笑)

そんな風に
思っていた。