愁は何気なくとった
行動だと思うけど
あたしにとっては
それが凄く
幸せなんだなぁ…(笑)
水族館内に入ると
普段ヒンヤリ冷たく感じるのに
冬の今は少しだけ
暖かく感じた。
『うわぁ-。あたし
水族館とか久しぶり(笑)
いつ以来だろぉ??』
水槽の中の魚たちを
見ながら言うと、
『俺も!!水族館とか
幼稚園で来たっきりだな↑』
同じく愁も魚たちを
見ながら言った。
初めて会った時には、
こんな風に二人で
出掛けたりなんて
思ってもいなかった。
『どうしたの??』
顔を覗き込んだ愁が
なんとなく
不安そうな顔をした。
『ううん↑
ただ…不思議だなぁ-って
思っただけ(*^^*)』
あたしが笑うと
『不思議??』
まだ不安そうな顔をしている。
『うん。
会った時はこんな風に
どっか行ったりするなんて
ないだろうなぁ-って
思ってた↑』
久しぶりに素直に
言えた気がする。
『俺も(笑)でも…なんか
嬉しいかな…なんてな↑笑』
そう言い、すぐに
『イルカ見に行こうぜイルカ!!』
と愁は言い
歩きだした。
『うん♪』
あたしは言って
その愁の後ろをついていく。
こうやってずっと二人で
いられたら良いのに。
そんな風に思った。