「京…やだ…やだよ……。目ぇ覚ましてよぉっ……!!」



病院の一室で響く悲痛な叫び。



だけど、もう彼に届くことは無くて。




「行かないでっ…!!行かないでよっ…!!…置いてかないでぇぇっ……!!!」



祐希は、もう動かなくなった京の体に縋りながら、泣き叫んだ。



「…祐希ちゃん……。」



京の母が、泣き腫らした顔を歪めて、祐希の肩を擦った。