それから、楠木くんは軽やかな足取りでどっかいった・・・

ドキドキ・・・
ドキドキ・・・



「おまたせぇ!」

『!』



あ!帰ってきた!

楠木くんの後に続いて、
男の子が2人。




「えっとねぇ・・・
こっちの人が、ヒカル!」



そういって楠木くんは、
黒髪の背の高い男の子を指差した。

メガネかけてて、
よくマンガとかで出てくるメガネキャラっぽい人だな




「黒澤ヒカルです。よろしくおねがいします。」
『あ、よろしくおねがいします』




なんか敬語なんですけど!
で、あたしもつられて敬語・・・




「それで・・・
こっちが、ゆうちゃん!」




そして次は
黒澤くんのとなりの茶髪のいかにもチャラい人を指差した。

ぅあ・・・あたしこういうの男の中でもっともニガテ・・・!




「小笠原 勇輝でぇす☆
よろしく~」

『よ、よ、よろしく・・・』



きゃーッ
すっごい引きつっちゃった!!!
だってコワいんだもんっ!




「この3人組でいつもやってるんだぁ♪
気軽に話しかけてねぇ!」




唯一気軽に話しかけれるのあなただけですよ!
楠木くん!




「では、校舎探検でも・・・
しましょうか?」




黒澤くん!!
そんなのいいって!
雛ちゃんに頼むし!!




「あ!いいな、それ!」





小笠原くん!





「あ!僕もいくぅ!」





楠木くんまで!
なんか・・・断っちゃいけないかんじだよね・・・?




『おねがいします・・』