翌日、2人の疲れを取るためにあたしは一人早起きをした。
「真莉乃様…私達もお手伝いを…。」
「だめだめ、あたしが作らなきゃ意味が無いから。」
手伝おうとするメイドさんたちを休ませて一人で"みんな"分の朝食を作っていた。
今まで働かせた分、お礼をしなきゃね。
「……うん。美味しい…。」
すべての料理を作り終え、お皿に盛り付けを始めた。
「ここは、私にお任せを。」
昨日、メイドさんや執事さんたちにはゆっくり寝ていてくださいとお願いしたのに唯一斎藤さんだけはいつもの時間に起きてきた。
そして、
『たまたま目が覚めてしまいまして…。お気になさらずに。』
なんていうものだから、変に言うことも出来なかった。