「真莉乃!!ありがとうっ!!」 「うわぁぁっ!!」 喜んでいた健伍はあたしを見つけた途端思いっきり抱きついてきた。 あたしは、それをゆっくりと受け入れた。 ……あったかい。 「本当に…ありがとう。本当に…。」 健伍の顔を覗いてみると涙でクシャクシャだった。 「あーぁっ!!目の前でいちゃいちゃすんなってーのっ!!」 突然隣から大声が聞こえた。