「ちがうって。この柄。……そう、それ。」 俺は部屋に帰って作業を始めた。 俺が真莉乃に選んだのは……シュシュ。 最近髪伸びてきたし、ちょうどいいかなって。 黒いシルクの生地に天使の羽の絵が入っているのを選んだ。 真莉乃は俺にとって天使だから。 そんなくさいセリフを心の中で言って自分で笑う。 ヘアアクセ作りは苦を感じるのことなくスムーズに進んだ。