「そういえば、お前、健伍と同じ人を好きなんだってな。」 親父が思い出したように俺の顔をじっとみる。 な、なんだよ…。 「そう、だけど?」 「その子、もしかして……。」 俺は、親父が何を言うのか分り 「ちげぇよ!!!!!」 言われたくなくて、聞きたくなくて、大声で否定した。 違う…。違うんだよ…。 俺は自分に言い聞かせるように行った後、頭を抱え込んだ。