「しょうがない…。今はこれで勘弁してやるよ。」
そう言ってあたしの上から退こうとする。
でもあたしは、退いて欲しくなかった。
もうちょっとだけ…、今はもっと触れていたかった。
触れてほしかった。
そんな思いからか、自然に中森の服の裾をつかんでいた。
「ま、まって?もうちょっとだけ……こうしてちゃ、ダメ?」
中森をみあげて聞いてみる。
「はぁ……。真莉乃さ。俺にどうされてもいいわけ?」
どうされても……いいのかな?
「うん。いいよ。」
…………はっ!!!!あたし何言ってるんだ?!
なんか、知らないうちに「うん」って答えてるし!!
「ふーん。じゃぁ、お望み通りに。」
そう言って、また中森のキスの雨が降る。
さっきから、され過ぎて心臓持たない気がしてきた。