「でも、まだ俺ら中1なんだよねぇー…。」
中森があたしの耳元で囁いた。
その言葉がくすぐったくて、あたしの顔は余計熱くなる。
「どう?俺は今からでも別にいいと思ってるけど……。真莉乃が無理なら抑えるよ?」
こんなときになってでも、中森は余裕の笑みを浮かべる。
でも、その笑みにはすこしだけ悲しさが混じっている気がした。
「ま、これからずっと同じ屋根の下で暮らすんだから。ヤろうと思ったらいつでも出来るし?でも、真莉乃がどうしてもってお願いするなら今でもいいけど?」
なんい言って来る。
本当に意地悪なんだから…。
でも、あたしにはそんなこと言う勇気が無い…。
「でも、俺、実際そこまで余裕ないから。」
そう言ってあたしにキスをした。
すぐに離して……くれなかった。
長く、激しいキス。
今まで、したことがあるだろうか。
中森が焦っているように思えた。
「ん……ぁっ……はぁ…はぁ………っ。」
中森は倒れ込むように勢いよく
あたしの首筋に顔を埋めた。
「んっ……。」
チクリと痛いものを感じる。