「いらっしゃい。」
中森のお母さんは優しく微笑んだ。
素敵過ぎる!!
ま、眩しいっ……
「えっと…。そこら辺、座って。」
中森に指摘されてリビングのソファーに座った。
うわっ…。沈んでいきそうなくらいふかふかだよ。
ん?あたしが重いのか?
「卓也のどこがよかったの?」
「おい………。」
今、目の前にいる中森のお母さんから質問攻めにあってます。
なんというか…。中森のお母さんは結構おしゃべり好きなようで……
にこにこ笑いながらズバズバ聞いてくる。
「えっと…。」
この質問は…答えにくい。
目の前に中森のお母さん。そして、隣には中森。
この状況…どう乗り切れば…。
「母さんもぅ、いいだろ。」
中森はあたしの手を取って歩き出した。
そのとき、
「たく……母さんも……」
ぶつぶつ呟いてた。