「おい、マリオ!!!」





はてなをいつまでも浮かべていると後ろからとても怖い怒鳴り声が聞こえた。
あたしは大体想像はついていたものの…後ろをどうしても向きたくはなかった。



だって…






「理科の当番だって朝言ったろ!!」






「ひぃっ!!ご、ごめんなさーい。」



まぎれもなく中森なのだから。


ただでさえ、時間をさかのぼってきたあたしにとっては一番会いたくない相手だった。
未来では付き合っているあたしたちは、今付き合っていない、ただあたしの片思いという設定になっているのだから。


頭で、整理しつつ話を進める。



結局、2人で理科の準備をすることになった。








「なんで……どうして、誰が。」




やっぱりあたしの頭の中でははてなが浮かんでる。
誰かの仕業。としか思えていなかったからだ。





そんなことを考えて作業をしてしまったせいか試験管を一本落としてしまった。





[パリーン]



言葉を交わして作業をしていないため、とても静かな理科室に試験管の割れる音だけが響いた。




「大丈夫か?!」




それを心配してくれた先生が駆け付けてくれた。