「俺にはいずれ結婚する婚約者がいる。だから安易に彼女なんか作れないし、彼女にはそれなりの女じゃないと俺様が困る。」

「はあ…」

「しかし、パーティーなんかの時に俺に連れがいないんじゃ格好悪い!
そこで思い付いたんだ。見た目が良くて、都合のいい女が!」

も、もしかして…

「普段は俺の秘書をし、いざというときは俺様の連れになる。お前にはその役が相応しい!と」

な、なんだ…連れ…

って私が!?

「じゃ、じゃあ、私は大事なパーティーとか出なきゃならなくなるんですか?」

「当たり前だ。お前は春休みの間、みっちり礼儀作法を覚えてもらうからな!」

「そ、そんな〜」

掃除してる方が大分楽なんですけど

「エステもただだし、高校だって行けるんだぞ!有り難く思え!」

望んでな〜い!!


「ちなみにお前の部屋は今日から俺の部屋の隣だ!このドアで繋がっているから!」

「え!?ご冗談を!何を言っているんですか!!」

「当たり前だろ?お前は住み込みなんだから、何かあったときに直ぐに飛んでこないと俺様が困る!」