「まあ!チェスは世間話をしながらするものでは無いのですか?梶屋敷様から冬馬様との話題をされたので、てっきりそう言うものかと…」


わざとらしく冬馬様の顔を見てみる


「まあ、あまりしないとは思うが…私としては小桃からあんな愛の告白が聞けて嬉しかった。ありがとう、梶屋敷様!」


わざとらしいキラキラした笑顔を振り向く


「では、お約束ですよ。貴方は私の婚約者の身体をワイセツに触った。今日はご退席願います…
貴方の次期総理候補というのも、少し身辺を整理されてからの方がよろしそうだ…
父上には私からご説明させていただきます。小桃の件も含めて」


冷たい鋭い目で、梶屋敷を見つめた


会場は出ていけモードに一変する


「父上」


旦那様の名前が出てくると、また雰囲気が変わった


梶屋敷はフンと踵を返し、会場を出ていった