「おお、さすが小梅の妹だな」

またか

私が暗い顔をしていると、気に入らないという顔を坊っちゃんが見せた

この坊っちゃん、私より一つ上で4月から高校二年に上がる

お金なんか腐るほど持っているせいか、回りがすごい人達で囲んでいるせいか肌も服も、髪すら全て最上級…

雑誌のモデルも趣味でやっちゃうくらいの容姿だし(まあ、小さいときから完璧に育てられたから当たり前か…)

とにかく、外に出ればすごい人間なんだけど…



私は別に興味がない…


むしろ、小学生の頃屋敷の庭で一緒に遊んで、私が勝ったからって、散々ワガママ言わされたりして嫌な思い出があるから、苦手だったりする…

はあ、この人に手込めにされんのか…、私。

性処理係って異動に書いてくれれば良かったのに…

私はため息をついた



さようなら、処女の私………