「やるのは、俺じゃない…小桃だ。小桃、お前、『チェスのルールは知っているか?』」


え?


な、何を言って…?


最近毎日…


ハッと気付いて、でも気付いたことを知らないフリで取り繕う


「…ルール…くらいなら、存じ上げております」


ニヤリと坊っちゃんが私の顔を見て笑った


私はその顔を見て、やっと坊っちゃんの考えていることを掴み取った


「梶屋敷様、チェスの経験はありましたか?」


「…遠い昔に少しだけ…
まあ、ルールはまだ覚えているが」


「では、チェスで勝負を決めましょう!」


パンと坊っちゃんが手を叩いた



チェスで勝負!!!




です…