私の声は響き渡り、周りにいた人の注目を集めた


私は私のお尻を触った手をしっかり掴んで、睨みを効かせた


「何って、失礼だな!君は…」

は―ぁ―?逆ギレ!?

何よ、このオッサンは!!


「今貴方は故意的に私の身体を触っていました!」


「君みたいな身体を誰が好んで触るものか!何だ、君は…自意識過剰か!」


私はその返事に目玉が飛び出しそうになった


な、何言ってんの?このオジサン!

今アンタが私のケツを触ったんでしょーが!!


その時周りの人の目がおかしいことに気づいてしまった…


やってしまった…


そんな目で私を見てる


な、何?何なの…?


「君は私が誰か知らないのか?この恥知らずが!」


「私は自分がなされたことに責任を取れないお方は存じ上げておりません」


その一言にオッサンはヒクヒクと青筋を立て、周りがザワザワし始めた


「どうした?」


人混みの中から坊っちゃんが現れた瞬間、オッサンの手がさっと引っ込む


「冬馬様…」


もう冬馬様の力で何とかやっつけて欲しかった


欲しかったのに…