「結構です…どうせ秘書なんですから、これくらいが丁度いいんです!」

「バカタレ。俺様の秘書なら自慢できるくらい着飾るのが当然だろ?何だ、そのサド女教師みたいな姿は!」

…そ、それってエッチなビデオの話でしょうか?

ってかいいじゃん、どうだって!

「小綺麗にすれば、文句言われますよ?坊っちゃんの学校のファンに…」

「そんなもん、どうだっていい…俺様は自慢できる秘書がいい…」

わっがまま〜!!!

「まあまあ、遅刻しちゃいますから…」

東海林さんが間に入ってくれて、私達はしぶしぶ学校へ向かう

「ご主人様、こんな距離を車で通うのは足にも良くないですよ?」

「アホか、お前は!この俺様に『誘拐してください』と宣伝してる様な事をしろと?」

「私は中学を歩いて一時間通っていましたが、おかげさまで風邪も引かず、体力だってつきましたよ」

「ふん!貧乏人はそれでいいだろう…俺様には専用のジムがあるんだよ!」

「あ、そうですか…すみませんね、一般人にはありませんから!」

朝からついた火種は、学校に着くまで続く…

ついに東海林さんすら何も言わなくなった…